配食サービスの在宅介護における課題
在宅介護サービスの一環として人気があるのが配食サービスである。
高齢者は咀嚼力・嚥下機能などが低下してくるため、若いころのように何でも食べられるわけではない。
きざみ食やミキサー食が必要になることもあり、高齢者の体調に合わせて選んでいく必要がある。
配食サービスの提供は介護現場でも大変な作業だと認識されており、約7割の人たちが大変だと回答しているのだ。
通常の食事よりも作るのに時間がかかるし、飽きずに食べてもらうためにレパートリーを増やしていく必要もある。
在宅介護において配食サービスを始める場合は、管理栄養士などの専門家からアドバイスを聞いておくと安心かもしれない。
在宅介護でよくある問題は、高齢者が低栄養に陥ってしまうケースだ。
若いころと比べて食事量が減ることも原因だが、噛んだり飲み込んだりする機能が低下して食事の楽しみを得られにくくなることも関係している。
配食サービスの人気は急速に拡大しているが、提供される食事の栄養が十分に確保できていないケースは少なくない。
食事の最大の目的はカロリーを補給することだが、それに加えてビタミンやミネラルなどの微量栄養素も必要になってくる。
これらの栄養素が欠乏すると健康を害したり、肌荒れを引き起こしたりするわけだ。
また十分な栄養を有している食事でも、高齢者が食べ残してしまうと結果的に栄養不足に陥ってしまう。
在宅介護の配食サービスでは高齢者一人ひとりの嗜好を把握しておくことも大切である。